ホワイトヘッドの伝記

ホワイトヘッドの伝記

ホワイトヘッドの生涯は、大きく3つに区分されます。

(1)論理学や(応用)数学について研究していた前期、
(2)自然哲学・科学哲学に取り組んだ中期、
(3)独自の宇宙論・形而上学を展開した後期

という3つの時期です。ホワイトヘッド自身、「3つの連続した時期に3つの生涯を過ごしてきたような気がする」(『プライスとの対話』)と自らの生涯を振り返っており、これらの区分は、

(1)誕生から『数学原理』第3巻の刊行までのケンブリッジ中心の時期、
(2)戦争期を含むロンドン時代、
(3)第一次大戦後、つまり彼のロンドン時代からハーヴァード時代

に対応しています。この間、教育や宗教、社会思想に関する小論やエッセイも数多く報告しているものの、ホワイトヘッド哲学の概要を見渡す限り、おおよそ上記のように区分することが適切です。以下では、ホワイトヘッドの伝記と思想的変遷を概観してみましょう。

目次
誕生~前期ホワイトヘッド
中期~後期ホワイトヘッド

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