シドニー・フック
Sidney Hook, 1902–1989
[伝記]
シドニー・フックは、アメリカの哲学者で、とりわけジョン・デューイの強い影響をうけた哲学者だった。彼は、1902年にニューヨークでユダヤ人の両親のもとに生まれた。ニューヨーク市立大学に通い、後にコロンビア大学大学院に進学。デューイのもとで博士号を取得した。その後、ニューヨーク大学哲学科教授となり、72年に引退し、89年に死去。
[概要]
フックは、デューイのように、自分をプラグマティストであり自然哲学者であると考えていた。フックにとって、これらの立場は切り離すことができない。というのも、ジェイムズや、ラインホルト・ニーバーのような有神論的プラグマティストに違和感を覚え、神に関する議論に本質的に反対していたためである。そして、デューイ的なプラグマティズムを、より自然と文脈を徹底したものとして解釈し、またマルクス主義に知的エネルギーの多くを向けた。
（ウェスト、248頁－を参照。）
（整理中）