パトナム

ヒラリー・ホワイトホール・パトナム
Hilary Whitehall Putnam, 1926-2016

[伝記]
パトナムはアメリカの哲学者。1926年にシカゴに生まれる。ペンシルベニア大学で哲学と数学を専攻したのち、UCLAの大学院で哲学をまなび、プリンストン大、MIT、ノースウェスタン大、ハーヴァード大学で教員を務めた。若いころは論理実証主義に傾倒していたが、生涯において、哲学的立場を常に変え、これほど主張をかえた哲学者はラッセル以外にはいないといわれるほどである。

[邦訳著作]
・『論理学の哲学』米盛裕二、藤川吉美訳、法政大学出版局、1975年。
・『精神と世界に関する方法――パットナム哲学論集』藤川吉美編訳、紀伊国屋書店、1975年。
・『科学的認識の構造――意味と精神科学』藤川吉美訳、晃洋書房、1984年。
・『理性・真理・歴史――内在的実在論の展開』野本和幸、中川大、三上勝生、金子洋之訳、法政大学出版局、2012年。
・『実在論と理性』飯田隆、金田千秋、佐藤労、関口浩喜、山下弘一郎訳、勁草書房、1992年。
・『表象と実在』林泰成、宮崎宏志訳、晃洋書房、1997年。
・『プラグマティズム――限りなき探究』高頭直樹訳、晃洋書房、2013年。
・『心・身体・世界――三つ撚りの綱/自然な実在論』野本和幸監訳、関口浩喜、渡辺大地、入江さつき、岩沢宏和訳、法政大学出版局、2005年。
・『事実/価値二分法の崩壊』藤田晋吾、中村正利訳、法政大学出版局、2006年。
・『存在論抜きの倫理』関口浩喜、渡辺大地、岩沢宏和、入江さつき訳、法政大学出版局、2007年。
・『導きとしてのユダヤ哲学――ローゼンツヴァイク, ブーバー, レヴィナス, ウィトゲンシュタイン』佐藤貴史訳、法政大学出版局、2013年。

(伊藤、168頁―を参照。)

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